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経緯

記事にも書いていますが、当初はFedoraを使用していました。

理由は単純で、最新技術への追従が早く、自作PCとの相性が良かったからです。実際、Linuxの生みの親である Linus Torvalds もFedoraを使用していることで知られていますし、私自身もその影響を受けていました。

もちろんFedoraでもRX 9070を使ったローカルLLM環境は構築できます。ただしROCm環境は一工夫必要な場面があり、Docker経由で動かしていることもあって、どこか「本来の形ではない」という感覚が残っていました。

一方でUbuntuはAMDの推奨OSです。

ROCm関連のドキュメントや情報量も圧倒的に多く、ローカルLLM用途を考えると有力候補であることは間違いありませんでした。

しかし当時の私には、Ubuntuへ移行する決定打がありませんでした。

というのも、自宅環境はAMD GPUを利用したマルチディスプレイ構成です。過去にUbuntu系環境を試した際、グラフィックスタックやディスプレイ周りで気になる挙動を経験しており、「ROCmのためだけにOSを乗り換えるほどではない」というのが正直な感想でした。

Fedoraで困っているわけではなかったのです。
ところが状況が変わります。

Ubuntu 26.04では最新カーネル採用路線へ大きく舵を切りました。これによって新しいハードウェアへの対応が大幅に改善され、自作PCユーザーとしての魅力が一気に高まったのです。

私が求めていたのは「ROCmが動くOS」ではありません。

普段使いのデスクトップ環境として快適であり、そのうえでROCmも素直に動作するOSです。Ubuntu 26.04は、その条件を満たす存在になりました。

実際に移行してみると、ROCm環境の構築は想像以上にスムーズでした。

AMD公式ドキュメントの手順をベースに進めるだけで環境が整い、Fedora時代に感じていた細かな違和感や手間もほとんどありません。「AMD推奨OS」という肩書きは伊達ではなかった、というのが率直な感想です。

Linuxディストリビューション選びは趣味として楽しむ時代から、目的達成のために選ぶ時代になったのかもしれません。少なくとも私にとっては、Linuxを触ることそのものよりも、ローカルLLMやAI開発に時間を使いたい。そう考えたとき、現在のUbuntu 26.04は非常にバランスの良い選択肢だと感じています。

記事には書いていないこと

単純に個人的な意見ですが、Ubuntuというネーミングが嫌いです。Ubuntuユーザーの皆さん、本当に申し訳ありません。いや、OS自体は素晴らしいんです。ROCmは動くし、情報は多いし、困ったら検索すればだいたい解決策が見つかる。

今となっては私もUbuntuユーザーです。でも名前がどうしても好きになれない。
なぜか。
なんか強そうじゃないからです。

Fedora

響きがいい。なんとなくエンジニアっぽい。

Arch Linux

もう名前からして玄人感があります。

Gentoo

強そう。

Debian

歴戦の猛者感があります。

それに対してUbuntu

なんでしょう。
語感が柔らかすぎる。健康食品とかオーガニック洗剤のブランド名に見えてしまう。実際には南アフリカの哲学概念に由来する立派な名前なのですが、私の脳内では未だに「優しそうな何か」という分類から抜け出せません。

そんな偏見もあって、長いことUbuntuを避けていました。

しかし現実は残酷です。

Linuxの世界では「名前が格好いいOS」と「目的を達成できるOS」は別物でした。
ROCmを使いたい。最新のAMD GPUを活用したい。ローカルLLMを快適に動かしたい。
そう考えた結果、私は最終的にUbuntuへ辿り着きました。

結局のところ、名前の格好良さで選ぶならArch Linux。

人生の時間を節約するならUbuntu。

そんな気がしています。悔しいですが。